成人式に着た振袖や、おばあちゃんの羽織や帯、お母さんから受け継いだ着物などなど、思い出のつまった着物や帯が箪笥に眠っていませんか?
そのまま着用することができない場合は、思い切ってリフォームorリメイクしてみるのもおすすめです。
今回は、大切な着物や帯をリフォームorリメイクしてくれるサービスをご紹介します!
着物のリフォームとは?
実は、昔から着物はリフォームして使い続けるのがあたりまえ!だったのです。
仕立て直し
【仕立て直し】には、以下のような事例があります。
①サイズを直す
- 裄(ゆき)出し:裄が足りない場合
- 幅出し:身幅が足りない場合
- 丈直し:別布をおはしょりで隠れる部分に足す
②袖を直す
- 袖丈つめ:振袖を訪問着にするなど
③裏地を直す
- 胴裏交換
- 八掛交換
- 衿裏交換
④その他
- 左右の衽を取り替える
- 共衿と地衿を交換する
上記を組み合わせることで、古い着物がまるで新品のように生まれ変わることもありますよ!
また、八掛を好みの色に付け替えるだけでも、着物の雰囲気ががらりと変わる場合があります。
仕立て替え
【仕立て替え】には、以下のような事例があります。
①着物 ⇒ 羽織やコート
②着物 ⇒ 名古屋帯や半幅帯
③大人の着物 ⇒ 子供の着物
仕立て替えも、昔ながらの着物リフォーム方法として、和裁技術の一つです。和裁士さんが、着物の状態や色柄を考慮して、適切に仕立て替えてくれます!
染め替え
仕立て直しや仕立て替えに比べて、あまり知られていないのが【染め替え】です。
【染め替え】には、以下のような事例があります。
①ピンクなど若向きの色を、茶系・紺系など渋い色に染め替える。
②シミが目立つ着物を濃い色に染め替えて、汚れを目立たなくする。
着物染めの専門店に相談すると、染め替えが可能な状態かどうか判断したうえで、どのような方法がよいか提案してくれます!
着物のリメイクとは?
『着物リフォーム』は、あくまでも、着物・帯の範囲内で「お直し」をするサービスです。
一方、『着物リメイク』では、着物を解いた生地を再利用し、洋服や、バッグ、ぬいぐるみ、日傘、その他の雑貨などに作り替えます。
着物リメイクサービスを選ぶときの注意点
ハンドメイドマーケットなども含めて、着物リメイクを取り扱うお店はたくさんあります。
生地を持ち込んで、オーダーに応じてくれるハンドメイド作家さんもいます。
ただし、思い入れのある大切な着物のリメイクを依頼する場合は、以下のことに注意する必要があります。
着物についての知識があるか
洋裁についての知識しか無い場合、着物や帯の生地を破損してしまう可能性があります。
また、着物の生地や色柄について十分な知識のあるお店のほうが、適切なリメイク方法の提案をしてくれます。
サービス内容・実績が確認しやすいか
ホームページやブログ、SNSなどで、料金体系や、過去のリメイク事例、納期などについてしっかり確認できるお店をおすすめします。
イベント情報や、口コミ・評判なども積極的に発信しているお店が安心ですね!
着物リフォーム・リメイクサービス3選
ホームページなどを拝見して、ここなら安心して頼めそう!と思ったお店をご紹介します。
※以下にご紹介するお店やサービスと当サイトの間に、利害関係は一切ございません。あくまでも、ご自身の判断でご利用くださいますようお願いいたします。
だるまや京染本店
◎染め替え・仕立て替えなどのサービスを提供
◎公式ホームページ:http://www.darumaya-gofuku.jp/revival/somenaoshi.html
- 神奈川県平塚市にある老舗の京染屋さん(江戸時代末期創業!)
- 6代目の若旦那さんが積極的に情報発信されていて、わかりやすいです。
着物リメイクのお店『カナタツ商店』
◎ぬいぐるみやバッグ、日傘などへの着物リメイクサービス
◎公式ホームページ:https://ct6.jp/
- 熊本市にある着物リメイク専門店(2010年設立)
- 着物リメイクに対する店主の徹底的なこだわりを感じます。
- 新聞やテレビなどメディアでも多数紹介されています。
ARI+Japan(アリタスジャパン)
◎帯や着物をバッグやポーチにリメイク(2013年設立)
◎公式ホームページ:https://aritus.onlinestores.jp/
- 兵庫県芦屋市のハンドメイド作家さんのお店
- 洋服にも合わせられるおしゃれなデザインが人気
- 西陣織生地などを使用した新品の販売も
まとめ
着物リフォームと着物リメイクについて解説しました。
大切な着物をリフォームorリメイクするなら、ダメージの程度も含めて、しっかりと専門家に相談することをおすすめします。
コメント